「愛車」簡単メンテ

(7)・使用・比較してわかった…「オールシーズンタイヤ」の性能!!

使用・比較してわかった…「オールシーズンタイヤ」の性能

近年、「ノーマルタイヤ」と「スタッドレスタイヤ」以外に「オールシーズンタイヤ」という種類のタイヤが普及し始めています。

私自身、全てのタイヤで日常に起こりうるほとんどの条件での走行を経験しましたので、ここでその様子や性能をお伝えしたいです。

しかしながら、走行の感想や評価に関しては、「個人の意見」が中心になりますのでご了承ください。

「オールシーズンタイヤ」と聞いて単純にイメージすると、「ノーマルタイヤ」と「スタッドレスタイヤ」の中間という感覚がありますが、おおよそ、その認識で合っているでしょう。

例えるなら、「スタッドレスタイヤ」までの機能は有していないが、「スタッドレスタイヤ」の身代わり・・・・は出来るといったところでしょうか…代役・・ではありませんので、ご注意を。

微量の降雪や凍結、高速道路の「冬用タイヤ規制」を通行できることが特徴。

「スノーフレークマーク」と言って、このマークがタイヤのサイドウォールに刻印されていれば、冬用タイヤとして扱われる(許可される)ことになります。

 

ただし、雪道に対してのグリップ力は、「スタッドレスタイヤ」には及びませんので、無理ムチャな運転では簡単にスリップします。

個人的評価 + 一般的な意見による比較

それでは、それぞれの性能や特徴を比較したいと思います。

ノーマル スタッドレス オールシーズン
耐候性(冬) 零下気温では対応できない 零下気温で性能を発揮できる 温度変化に対応し、零下でも対応する
グリップ力(雪) 雪道や凍結では機能しない 雪道や凍結でもグリップ力がある 雪道や凍結に対応するわずかなグリップ力
燃費(個人評価) 一番優れている ノーマルよりおとる(0.2~0.5㎞/ℓ程) スタッドレスとほぼ同じ
乗り心地 一番優れている 少し走行音を感じる スタッドレスと同じ
寿命(およそ) 50,000~70,000㎞ 30,000~50,000㎞ 60,000~80,000㎞

※スマホで表の文字が読みづらい場合は、画面を横向きにすると少し読みやすくなると思います…

同じ評価を、もう少しわかりやすく単純に表にしてみましょう。

ノーマル スタッドレス オールシーズン
耐候性(冬)
グリップ力(雪) ×
燃費(個人評価)
乗り心地
寿命(およそ)

こんな感じです。

因みに、寿命が長いというのは、比較的みぞが深めにあること(全てのタイヤではありません)、あらゆる温度に対応できるために摩耗が抑制できるのが主な理由。

価格による比較

価格に関しては、比較するタイヤのメーカーやグレードや種類などにもよりますが、やや高く設定されているような印象。

「ノーマルタイヤ」も高価なタイヤはありますので、それよりは安いですし、海外産の安価なタイヤよりははるかに高いです。

比べる対象(タイヤメーカーやタイヤグレードなど)によって変わってしまうので、単純に比較は難しいかもしれません。

「スタッドレスタイヤ」は、メーカーによるグレードや種類があまり多くありませんので、それと比較するならそんなに価格は変わらないと思います…メーカーによっては、むしろ「スタッドレスタイヤ」の方が高い場合があります。

「スノーソックス」という名のスーパーアイテム!

近年「スノーソックス」という名の「布製のタイヤチェーン」が普及しています。

以前は軽量・簡単・コンパクトを売りにして高価なものとして販売されていましたが、便利で使用する国も増えたので、急激に普及したのに合わせて、価格もだいぶ下がりました。

現在では海外製の商品が増え、価格も他の種類のチェーンと変わりません。

安価だからと言って粗悪品の確率も極めて低く、「耐久性に問題がある」という商品コメントも多く見かけますが、そもそも商品素材からしても雪道の低速走行(40㌔以下で走行して下さいと注意書きがあります)を前提ぜんていの商品であって耐久性を期待できるわけでもなく、金額からしても「妥当」だと私は感じています。

この商品は私自身が所持・使用経験があるのですが、素晴らしい代物です。

まずは価格、Amazonであれば3,000円程度で購入できてしまいますし、スキー場での使用でしたが、グリップも金属チェーンのようにしっかりしていました(当然ながら低速走行です…スピードを出しての使用の見解はありません!)。

「チェーン規制」にも対応して(認められて)いるので、高速道などのチェーン規制時にも問題なく使用して走行できます。

何より利便性です…半分チェーンをかぶせて少し車を動かして、もう半分をかぶせるという手間は必用ですが、時間にしたら1~2分の作業時間です(脱がす時も同様に半分ずつ作業)。

軽いですし、家に帰ってから外で軽く水洗いして干せば、またコンパクトにしまえます。

ムチャな使用の仕方でなければ、数回~10回程度は使用できそうです。

布部分や固定されるゴム部分の劣化の速度はさすがにわかりませんが、数年はシーズンまたぎをしても大丈夫そうですし、仮に長くもたなくても価格からしたら十分役割を果たしていると思います。

スノーソックスの「耐久性」について

この記事内の「タイヤチェーン」に限らず、Webの販売店や商品に購入者がコメントが書き込めるようになっています。

今回の「スノーソックス」に限らず、「安価」にも関わらず商品の耐久性について否定・批判するコメントを見かけることが多いのですが、そもそも「安価」な商品はその機能だけ満たすために製造されていることが多く、耐久性は期待されていません。

もちろん、その否定・批判によって企業は改善の努力をするのではありますが…

耐久性を期待されるのであれば、それなりの価格で、保証等もうたう信頼できるメーカーや国産品を選ぶなどの選択をすれば良いと思います。

まとめ

総合評価としまして、私の生活・活動パターン(冬には必ず降雪地域に実家帰省する)の中では、「オールシーズンタイヤ」使用+「スノーソックス」所持が一番適していると感じました。

ここの広島県の瀬戸内海側(南部・南東部)という降雪の微妙な地域(年に数回降雪又は凍結する程度)の生活では「ノーマルタイヤ」使用+「スノーソックス」所持のパターンが最適解かもしれません。

記録的な大雪であれば、立ち往生などに巻き込まれてしまったら「シャレ」にならないですから、乗ることをあきらめればよいですし、地面を白く染める程度でつ、どうしても出かけなければ(出勤や急用)いけない状況であれば、「スノーソックス」を履いて安全走行すれば良いと思います。

タイヤというものは、地面と車をつなぐ重要なアイテムです。

いい加減な扱いや、軽率な思考は事故や破損の元になります。

勿論もちろんの話ですが、経済的な余裕・時間の余裕があるのであれば、一番最適なタイヤ所持しょじ条件(状態)は、シーズンごとに履き替える「ノーマルタイヤ」⇔「スタッドレスタイヤ」の組合せであることは言うまでもありません。

ただ、それだとスタッドレスタイヤ購入に数万円~数十万円、履き替えごとに工賃数千円…と、気軽に支払える金額ではなく生活に負担がかかってしまいます。

後ろの方は、個人的なお勧め「タイヤチェーン」紹介になってしまいましたが、常にタイヤの点検はおこたらず、個人の経済的状況も踏まえた上で、自分なりの全天候対応の最適解を見つけれたら良いですね。