日常の生活術

16・【保険加入=安心】を考え直そう! 保険は、自らの貯蓄でカバーできるものある!?

「保険=安心」は、勘違い?

最近は、「コロナ保険(名前は各保険会社で違います)」が、各保険会社から販売されています。

加入者は増加傾向であり、今年の2月には日本生命保険傘下の「大樹生命保険」の「おまもリーフ」では、お手軽価格という理由から、加入者が殺到し一時販売停止状態におちいりました。

この他にも販売を中止、停止したコロナ関連の保険商品はあります。

各保険会社も価格改定(保険料値上げ)や保障内容の変更、販売の一時中断など、それぞれ対応に追われているようです。

それだけ「新型コロナ」の感染が身近で、脅威に感じ取られているのでしょう。

保険にさえ加入していれば「安心」で、生活も「安定」して行くでしょうか?

「保険」=「安心」と念仏のようにり込まれて、本当は必要のない「安心」まで買わされていませんか?

ここでは、「コロナ保険」だけではなく「保険」を一くくりに扱って、その保険は「本当に必要なのか?」を考えていきたいと思います。

なぜ、「勘違い?」なのか…

私の知る範囲で、A保険会社の「コロナ保険」では、44歳の場合で月々1,790円で一時金は5万円、B保険会社の「コロナ保険」では、月々500円で一時金は2万円です。

例えばA保険会社の「コロナ保険」に加入した場合、保険を使用する機会があれば、元は取れる可能性が出てきますが、“もし”利用しなかった場合はその掛金はただの“捨て銭”になってしまいます。

一時金5万円を払込むまでに2年3か月程度はかかりますが、“もし”現在手元に貯金等で5万円用意できた場合、その5万円を自身で「コロナ保険費用」として別に保管(タンス預金等)でもしておけば、そもそも毎月保険費用を払わずに「コロナ保険金」が準備できたわけです。

貰うか貰わないかも不明な月々の支払いをせずに、これで「コロナ保険」準備完了。

保険1つでも毎月1,790円捨て続ける(保険を利用しなかった場合)か、既に保険と同等の金額を準備して、しかも毎月支払う必要がないのでは、大違いです。

特に、今回のように保険金の一時金で受取れる金額が2万円、5万円程度であった場合、先にその資金をキープして毎月支払わない選択をした方が賢明!

このやり方の方が、その金額が必要になったら、その時は使用すればいいし、使用する機会がなかったなら、その金額はそのまま貯蓄として資産に切替えて、「投資」にでも「貯金」にでも好きなように使用できます。

最初に準備してしまえば、掛け捨てで「消えていく」お金ではないのです!

仮にA保険会社の例で、保険掛金支払期間を3年で、保険利用しなかった場合の比較!

最初に50,000円を自分で用意して、「保険金」としてストックしておく=結果的に50,000円の貯蓄ができた!(50,000円

 大きな違いです!

保険の掛金毎月1,790円×12か月×3年=結果的に64,440円の支払っただけの払い損!(64,440円

ここで仮に、保険利用条件を満たしたとしても、一時金として受け取る金額は50,000円。

保険は解約するタイミングが難しいので、受け取るか受け取らないかわからないものを、何となく毎月払い続けるということに、懸念けねんがあります。

このやり方の一つの欠点は、保険のリスク小さな(一時金が数万円、数十万円程度)ものにしか通用しないやり方です。

保険金の一時金が大きくなる「火災保険」・「自動車保険」・「死亡(生命)保険」にはよほどのお金持ちではない限り通用しないので、ご注意ください。

一時金で数百万円、数千万円、時には億のお金を、自費ですぐに準備できる人はそういないでしょうから…

3つを明確に分ける

「保険商品」で「貯蓄」を考えたり、「投資」もしようとしたり、「そのやり方の方が手間が減らせるのでは?」と、セット物を好んで購入してしまう人たちがいます。

食事や買い物など多くの場合、「セット」にするとお得になるのは普通の話です。

しかし、「保険」と「投資」や、「保険」と「貯蓄」だけは全くの別物です!

これだけは、確実に「まぜるな危険!」の商品。

このようなセット物を購入すると、ほぼ「ぼったくり商品」に遭遇し、買わされていると思います。

①「保険」

「保険」は「保険」だけで単独加入しましょう(「個人賠償責任保険」の記事ではセットが良いと書きましたが、この保険の場合は、他で自身の利用している会員料金や保険等にセットに出来る場合だと、掛金が単独加入より安くなるためです…「投資」等にセットにしているわけではありません)。

日本は「国民皆保険」制度です。

日本の公的な保険制度は、「世界一」と言っても過言ではありません。

既に、自分自身の身体に関しての保険については、「国民健康保険」や「健康保険組合」・「介護保険」・「年金制度」等で、ある程度(他国から見ればかなり手厚く)は保障されていることも忘れてはいけません。

保険屋さんに勧誘されるがままに流されてしまうことなく、「必要かどうか?」、保証額(一時金)が数万円、数十万円程度の保険なら「使うかどうか?」までしっかりと検討しましょう。

②「貯蓄(貯金)」

「貯金」も単独でしましょう。

「貯蓄型保険」で、「貯蓄」と「保険」とセットにしてしまうと、「貯蓄」をする行為の手軽さ部分に目が向きすぎて、実は損してる場合も多いからです。

セット商品だと「貯蓄」側が払込みが少なくて済むような感じで紹介されていますが、「保険」は掛け捨てで、しかも全員(自分も含)が必ず加入した保険を使用するわけではないので、実際は「保険」側の金額で調整可能な為、お得である可能性は低いでしょう。

極端に言えば、「保険」と「貯蓄」のセット商品は、「保険」の部分も含めた払込み金額が「貯蓄」だといってもいいのかもしれません。

急にお金が必要になった際、銀行の「預・貯金」であればいつでも引き出せますが、「貯蓄型保険」では、「引き出すこと=解約」になるので、高い手数料を取られた上に元本割れの(積み立てた金額よりも減る)ような状態で返ってきてしまいます。

怖いのは、銀行に預けているより「損」をするので、実際に利用したりして「だまされた…」と、注意喚起してくれる方たちが何人もいるという事実です。

③「投資」

「投資」ももちろん単独で行ってください。

よくある「ぼったくり」パターンは、「外貨建て保険」商品。

「養老保険」・「終身保険」・「個人年金保険」等でこの手の保険がよく売られていたらしいのですが、この保険を販売すると、販売手数料の6%~10%を販売者が取ることができたので、それを知った金融庁が「激怒」したという逸話いつわもあるらしいです…

高い手数料のせいで、このような保険商品はせっかくの「投資」も、「元本割れ(満期や解約時、支払ってきた金額よりも減る)」の可能性が相当高くなります。

比較するものとして、「投資信託」の「投資商品」の販売手数料であれば、一般的に最大・・で3%まで

まとめ

2022年3月期の損保大手(保険会社)3社の決算は過去最高益です!

何が言いたいか、わかりますか?

人々の不安は日に日に増し、「新規保険加入者」・「新規保険商品購入」が増え続けているという事の現れです。

もちろん保険の見直しで、保証をより手厚く変更した方もいるでしょう。

「保険」=「安心」の考え方も、完全に否定したいわけではありません。

「安心」がたくさんあって、日々順調に生活できる方もいるでしょうから…

ですが、貴重なお金の使いどころが、「保険」 > 「日常生活」になってしまっては、自分の求める自由な生活が遠のいてしまいます。

だからこそ、今一度立ち止まって再検討をして欲しいのです。

本当にその「保険」は必要ですか?