「資産運用=貯金」の時代は終わり
私ども「昭和生まれ」は、資産管理(資産運用)の定番中の定番と言えば、即答で「貯金」です。
それ以外の選択肢など「ありえない…」くらいの感覚だと思います。
「投資」という言葉を知っていても「何か怪しい…」・「お金持ちの余暇でしょ…」といったような発想が多いのでは?
「わからないもの」・「知らないものは」噂やテレビ番組情報を頼りに、敬遠してしまいがちです。
「銀行」も「保険会社」もやっていることは、実は「投資」
私たちが「銀行」にお金を預けたら「銀行」はボランティアとしてお金を預かるでしょうか?
答えはもちろんNOです。
「銀行」の建物の建設費・維持費・光熱費・銀行員のお給料…etc
これらの費用を私たちが預けたお金から支払っていたら、私たちの預けたお金はただただ減っていくだけでしょう。
「銀行」もお金を稼がなければなりません。
私たちから預かったお金を金利を付けて「住宅ローン」で貸出や「企業経営」に貸出することで、その金利手数料で「銀行」はお金稼ぎをしています。
まさにこれこそが「投資」です。
確率は低くても、住宅ローン破産や企業倒産といったリスクを抱えながらお金を増やそうとしているのですから。
基本的な経営構造は「保険会社」も「銀行」と一緒です。
「昭和~平成」時代が「資産運用=貯金」だった理由
私がまだ中学生だった、1990年頃は「バブル経済」真っ只中で、「銀行」に「預貯金」をしておくだけで、年利6.0%を超えているような時代でした。
例えば、100万円を「銀行」に預けておくだけで、1年後に106万円になっているような、現代ではあり得ない夢のような金利時代です(しかも当時はそれを当たり前として生活していました)。
さらに「NOリスク」のおまけ付き!
金利が下がっても元本割れ(自分が預けた金額は無くならない)はしないのですから、こんなにありがたいシステムはありませんでした。
現在において年利6.0%の「投資」は、それなりのリスクを負わないで獲得していくことは難しいと思いますし、元本割れの可能性もあります。
平均所得は減る一方、税負担は増える一方
国が発表している、平均給与の推移

参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-02.html
1989年以降の平均所得の推移です。
一番左が1989年の452.1万円のから、一番右が2018年の433.3万円となっています。
少しづつではありますが、減ってきているのが読み取れるグラフです。
調査年で、多少の上がり下がりはあるものの、トータルでは下がっている傾向にあります。
国が発表している、税金等の国民負担率

参照:https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-01-01-07.html
オレンジ色は国民負担率で、ピンクが社会保障負担です。
単純に右肩上がりが読み取れます(負担が増え続けている)。
近年の私たちの所得傾向として、「給料はだんだん減少傾向にあり、税金や社会保障の負担は増え続けてる」といった状況です。
結果、これから先も手元に残るお給料の「手取額」は、どんどん減っていくと言えます。
時代に合わせて生きる
時代に抗うことはできません。
抗ったところで、断言はできませんが、良い結果を得られることもないでしょう。
現代において、一般的な家庭(所得者)が老後まで見据えた資産形成をしていくには、「投資」は外せないキーワードであると言い切れます。
必ずいるものではありませんが、あれば少なくとも「老後の不安」は減らしていける事でしょう。
何も、極端な金額を「投資」する必要は無いのです。
現在20代であれば月1万円「投資」でも、「定年時期の40年後に違いは、単なる貯蓄よりも大きく差が出る」と、データや記録で証明され始めています。
まとめ
“「投資」がなぜ必要なのか?” は、私自身もお金の勉強を始めるまでほとんど理解できませんでした。
自分自身がお金に困って、お金に対する考え方を変えるまで「興味もない」状態です。
「よし!投資をやろう…」と、なるまでどうしても「敬遠してしまいがち」な内容ですが、もしそのような状況(お金に対する不安が芽生えた時)は知識を増やしていくチャンスかもしれません。
どうして必要なのかを理解できれば、「私もやってみよう」とか、「私にはやっぱり必要ないな…」という判断もできると思います。
悩んで考えた末に、「私には投資が必要がない!」と判断できれば、それもまた良しです。
「するorしない」を判断(決断)できること自体が、今後の生活に大きな影響を与えると思います。
考え方や価値観は人それぞれで、「投資」をすることが100%正しい選択とは限りません。
投げやりにならず、しかりと検討して行きましょう。