🈧・これからの時代、なぜ投資が必要なのか?「貯金だけ」では資産が減っていく理由!!
これからの時代、なぜ投資が必要なのか?「貯金だけ」では資産が減っていく理由!!
「投資はお金に余裕がある人がするもの」…以前は、そんなイメージを持っている人も多かったのではないでしょうか。
しかし、これからの時代は少し事情が違います。
もちろん貯金は大切です。
一方で、物価が上昇する「インフレ」が続く社会では、現金を持っているだけでは実質的な資産価値が少しずつ減ってしまうという問題があります。
そのため、これからは「貯金する」だけではなく、「貯金+投資」という考え方が、資産を守るためにも重要です。
日本でも物価は確実に上昇している
最近、「食料品が高くなった…」・「電気代が上がった…」・「外食すると以前より高い…」と感じることが増えていないでしょうか。
実際に日本の消費者物価指数を見ると、2025年平均の総合指数は前年比3.2%上昇しています。
しかも物価上昇は4年連続。
つまり、「なんとなく高くなった気がする」という話ではなく、統計上も実際に物価が上昇しているのです。
さらに日本銀行は、長期的に消費者物価の前年比上昇率**2%**を「物価安定の目標」としています。
今後ずっと3%以上のインフレが続くとは限りませんが、少なくとも「物価がほとんど上がらないこと」を前提に資産を考える時代ではなくなりつつあります。
物価が2%上がると100万円の価値はどうなる?
ここが非常に重要です。
仮に100万円を銀行口座に置いていたとします。
口座の数字としては、10年経っても100万円は100万円です。
しかし、物価が上昇すると100万円で買えるモノの量が減ります。
例えば、現在100万円で買えるものがあり、その価格が毎年2%ずつ上昇したとすると、
現在 100万円
10年後 約122万円
20年後 約149万円
30年後 約181万円
になります。
つまり現在100万円で買えるものを30年後に買おうとすると、約181万円必要になる計算です。
逆に考えると、現在の100万円を現金のまま持っていた場合、30年後の購買力は現在の価値に換算すると約55万円相当まで低下します。
「100万円が55万円になる」と聞くとかなり印象が違うのではないでしょうか。
もちろん銀行口座から45万円が消えるわけではありません。
100万円という数字は変わらなくても、そのお金で買えるものが少なくなるということです。
もし3%のインフレが続いたら?
もう少し厳しいケースも考えてみます。
仮に物価が毎年3%上昇すると、現在100万円の商品は、
10年後 約134万円
20年後 約181万円
30年後 約243万円
になります。
現在100万円で買えるものに、30年後には約243万円必要になる計算です。
こうして見ると、インフレが長期間続いた場合の影響は決して小さくありません。
これが、これからの資産形成で投資を考える必要がある大きな理由の一つです。
「お金を増やす」だけが投資の目的ではない
投資というと、「株で儲ける」・「資産を何倍にもする」というイメージを持つ人もいると思います。
しかし長期的な資産形成では、それだけが目的ではありません。
「インフレによる資産価値の低下に備える」…という考え方も非常に重要です。
例えば100万円を年平均3%で運用できたと仮定すると、単純計算では20年後には約181万円になります。
もちろん投資には値下がりする年もあり、毎年必ず3%増えるわけではありません。
それでも、資産の一部を株式や投資信託などへ振り分けることで、現金だけを保有する場合とは違った形でインフレに備えることができます。
では、何に投資すればいい?
投資初心者がいきなり個別企業の株を選んだり、短期間で大きな利益を狙ったりする必要はありません。
むしろ資産形成では、「長期・積立・分散」という考え方が非常に重要です。
金融庁も、長期・積立・分散投資を資産形成の基本的な考え方として紹介しています。
例えば、世界中の企業や米国・日本など幅広い企業へ分散投資する投資信託を毎月一定額購入する方法です。
毎月1万円、2万円、3万円など、自分の生活に無理のない金額から始めることもできます。
一度に大きなお金を投資する必要はありません。
投資を始めるなら「NISA」を活用する
これから投資を始める人に、まず知っておいてほしい制度がNISA(少額投資非課税制度)です。
通常、株式や投資信託などの運用によって利益が出ると税金がかかりますが、NISA口座で得た対象商品の運用益は非課税になります。
長期間投資を続けるほど税金の差も大きくなる可能性があるため、長期の資産形成と相性の良い制度です。
特に投資初心者の場合は、NISAの「つみたて投資枠」を利用して、低コストの投資信託を毎月積み立てていく方法は比較的始めやすい選択肢でしょう。
ただし「投資すれば必ず儲かる」わけではない
ここは非常に重要です。
投資には必ずリスクがあります。
株式や投資信託は銀行預金とは違い、元本が保証されているわけではありません。
100万円投資したものが、一時的に80万円や70万円になることも十分あり得ます。
そこで、投資を始める前に最低限守っておきたいポイントがあります。
① 生活に必要なお金まで投資しない
投資で最も避けたいのが、「必要になったからといって、値下がりしているときに売る」ことです。
家賃、住宅ローン、食費、教育費、自動車関連費など、近いうちに必要になるお金まで投資するべきではありません。
急な出費に対応できる生活防衛資金は、投資とは別に現金として確保しておきましょう。
② 短期間で儲けようとしない
初心者ほど、「今から上がる株は?」・「1年で何倍になる?」という考えになりがちです。
しかし、将来の株価を正確に予測することはプロでも困難。
資産形成を目的とするのであれば、数カ月ではなく10年、20年という長期的な視点で考えることが重要です。
③ 1つの会社や商品に集中しすぎない
例えば資産の大部分を1社の株に投資すると、その会社の業績が悪化した場合に大きな影響を受けます。
そこで重要になるのが「分散」です。
国、地域、企業、資産などを分散することで、一つの投資先の値下がりが資産全体に与える影響を小さくすることができます。
④ 手数料にも注意する
投資信託には運用管理費用(信託報酬)などのコストが必要。
例えば年1%程度の差でも、10年、20年と運用すると大きな差になる可能性があります。
「人気があるから」「銀行で勧められたから」という理由だけで購入するのではなく、手数料や商品内容を確認することも重要です。
⑤ SNSの「絶対儲かる」を信用しない
「この株は必ず上がる」・「元本保証で高利回り」・「毎月○%稼げる」こうした言葉には注意が必要です。
投資に「絶対」はありません!
高いリターンが期待できる投資には、それに応じたリスクがあります。
理解できない金融商品には投資しないことも、自分のお金を守るための重要なルールです。
「貯金か投資か」ではなく「貯金と投資」
ここまで投資の必要性について説明してきましたが、だからといって、「貯金は必要ない」ということではありません。
貯金には、「①元本が大きく変動しない」・「②すぐに使える」・「③急な出費に対応できる」という非常に重要な役割があります。
一方、投資には、「①資産の成長が期待できる」・「②インフレへの備えになる」・「③長期的な資産形成ができる」という役割があります。
つまり、貯金と投資はどちらか一方を選ぶものではありません。
「近いうちに使うお金は貯金」・「10年、20年以上先のためのお金は投資も活用する」というように、お金の目的によって分けることが大切です。
少額でも「早く始める」ことに意味がある
投資では、必ずしも最初から大きな金額を用意する必要はありません。
例えば毎月1万円でも…
1年間で12万円
10年間で120万円
20年間で240万円
30年間で360万円
を積み立てることになります。
さらに投資によって得た利益を再び投資することで、「複利」の効果も期待できます。
そのため、「お金が貯まってから投資しよう」と考えるよりも、
生活に無理のない少額から始めて、長く続けるという考え方も選択肢になります。
まとめ
日本では長い間、物価がほとんど上がらない時代が続きました。
しかし現在は状況が変わっています。
2025年の消費者物価指数は前年比3.2%上昇し、日本銀行も長期的には2%の物価上昇を目標としています。
仮に物価が毎年2%上昇すれば、現在100万円で買えるものは30年後には約181万円になります。
つまり、現金を持っているだけでは「数字としてのお金」は減らなくても、実質的なお金の価値は低下していく可能性があります。
だからこそ、これから重要になるのが、「貯める」+「増やす」+「守る」という考え方です。
生活に必要なお金は現金として確保する。
そのうえで、将来のためのお金についてはNISAなどを活用し、長期・積立・分散を基本として少しずつ投資する。
投資は一攫千金を狙うためだけのものではありません。
これからのインフレ時代に、自分のお金の価値を守りながら将来の資産を作っていくための一つの手段なのです。
※本記事は投資に関する一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。






