日常の生活術

12・【一国一城の主】になるか?それとも、賃貸アパートで住み続けるか?

「持ち家」?それとも「アパート」?

一国一城の主」とは例えであり、この記事では「持ち家(一軒家)購入」の事を指します。

所帯持ちになると、「一軒家(マンション含)」か「賃貸(アパート)」の議論を交わす機会が多くなり「で、結局どっちがいいの?」の答えは、その時々で変わるものです。

結論から言ってしまえば、「家庭の事情も含め人それぞれで、最適解は自分がどんな未来を描いているかで全く変わる」と思っています。

一軒家

メリット:

①・入居後も、家の内外全てにおいてのカスタマイズが自由である

②・「自分の家」という誇りと安心感を持って日常生活が送れる

③・パーソナルスペースが広くとれる

 

デメリット:

①・生活の基準が住宅ローンになってしまう

②・地域のコミュニティに参加しないといけない(人によってはメリット)

③・自分の土地に自分の家を建てただけなのに、「固定資産税」という贅沢ぜいたく税を毎年請求される

アパート

メリット:

①・生活スタイルや家庭環境の変化で、自由に(負担が少なく)引越しできる

②・ランニングコストは、一軒家よりもだいぶ抑えられる

 

デメリット:

①・制約が多い

②・自分の家ではあるものの、結局は「借り物」であり、住居に関しての達成感のような安堵あんど感は一軒家に比べうす

よくある!?一軒家購入者に対しての「否定的」な意見へ、私の解答

・住んだ後に、その地域に嫌な人や変な風習があったら住みづらいし、住むのが嫌になる → そのくらい事前に自分で調べたり、施工する工務店や販売店の営業などにしっかり聞き込みなさい! そこで「売りたい」が為だけに、明確に噓をつかれていたなら、相手方は詐欺罪という立派な犯罪です。

・ローンが払えなくなった時に、にっちもさっちもいかなくなる → その時は「腹をくくって」家や車を売りなさい! そうしないで、見栄のためにローンを払い続ける行動を選択するから、最終的に袋小路ふくろこうじに追い込まれるのです。

・災害時や築後に周辺環境が悪くなって、住みづらく(住めなく)なる → 全く自分の知らない、えん所縁ゆかりもない土地に突然家を建てる人もいないでしょうけど、その土地の地名(沼・川・池などが付く場合は、過去はそうだった可能性が高い)や歴史をネットで調べたり、ハザードマップを確認したり、付近の最近の開発の様子を視てみるだけでも、おおよその予測(事前に取るべき行動)はできます。

一軒家だった場合、「新築」か「中古」か?

日本人の特徴として、自分の選ぶものに強いこだわりをもっている方も多く、他人の使っていた物や他人の選択した状況を敬遠けいえんしてしまう事が多いです。

顕著けんちょに表れるのが正に、「一軒家」を購入する場合だと思います。

住宅を「中古」で購入しても、目当てなのは実は土地だけであり、購入後に中古物件(住める状態の物でも)を解体して、そこに新しく家を建てる…という場面も本当に多いですね。

日本の住宅平均寿命は26年です。

これは、使えなくなるまでが26年ではありません。

木造住宅でも、上手に利用し続ければ80年くらいの耐用年数はあるそうです。

レンガ造りが主流のアメリカの住宅平均寿命は44年、イギリスでは75年と言われています。

日本では結果的に、自分自身一代のみの使用で終わってしまっている場合がほとんどという事ですね。

日本の住宅は築15年経つと、建物の評価額がほぼ0になってしまうのも、中古物件が受け入れにくくなっている要因でもあります。

「中古」購入の場合はまず、「他人が使用していた物でも良い物件・良い条件であれば、使えるのなら使う」といった気持ちが無いと選択は難しいです。

これらの事から、「新築」か?「中古」か?となると、日本の場合どうしても「新築」を選択することが多いのが実情ということになります。

マンションか一軒家か?

都会に住んでいるか、地方で住んでいるかで大きく環境が異なるので、結論から述べてしまえば、どちらが良いかはその人次第ですね。

地域性や金額、利便性など何処に住むかによって選択も変わってくると思います。

私は地方在住者ですので、価格を無視しても、マンションに住みたいと思ったことはありません。

キレイな絶景や素敵な花火の特等席のようなマンションなら、正直「良いかも…」とは思いますが、そのためだけにマンションを選択する事はないですし、そのような類をどうしてでも見たいときは、その時に高いお金払ってでもそれを見れるホテルに宿泊すれば十分です。

そんなことも含め、いろいろと熟慮して私の場合は「一軒家」という選択をしました。

住居については、本当に何か月も(下手したら1年くらい)迷って考えて決めたことなので、その選択は住み始めてもうじき10年になりますが、「間違っていなかった…」と自信を持って言えます。

まとめ

住まいの選択は、自分の人生の中で精神的にも経済的にも、大きなウェイトを占める重要な項目です。

「オレは家に寝に帰るだけだから、雨風しのげれば何でもいい…」という人もいるでしょう。

「一軒家」と「賃貸」、「どっちがお得か?」で決める選択肢ではない…常々つねづね感じます。

自分や、結婚していればパートナーも含め「どのような未来像を描いているか(どう生活していきたいか…)?」で決めるのが一番良い方法ではないでしょうか?

例えば、収入と支出をトントンでみた一軒家生活と、収入に毎月50,000円の有余(仮に)を貯金し続ける賃貸生活のどちらを選択するか…

で、10年後に手元資産(貯蓄)6,000,000円の差を産みます(一軒家でも売ってしまえば、ローンと差引してもそれぐらいにはなる可能性もありますが、現実的ではないでしょう…)。

見栄で一軒家を購入するのだけは、本当にお勧めしません。

見栄で得られる自己満足 < ローンや制約でのストレス

になる可能性がとても高いです。

見栄は、当人には後に思っている以上に負担が拡大し、逆に周りは「へぇ~」で終わるくらい結構どうでもいい状態(親切な身内や友人は、めてくれるでしょうけれど…)。

現在は賃貸生活で必要なお金も、一軒家生活で必要なお金も失敗談も、「ネット検索」ですぐに情報収集できます。

しかし自分がすべき選択の「一軒家」と「賃貸」、「どちらがお得か?」なんて、他人に聞いても本当に意味がありません。

生活環境も、考え方も、経済状況も、皆それぞれ違うのですから!

自分自身で「住居選択において、後悔しないお金の使い方」をよく考え、より豊かな生活を歩んで行きましょう。