日常の生活術

18・「クレカ」利用時の【リボ払い】は、何も「お得」じゃない!!!

何も「お得」じゃない【リボ払い】とは?

一般的に、「リボルビング払い」を略して「リボ払い」と言います。

「クレジットカード(略名:クレカ)」の支払方法の利用者側・・・・の「支払方法」の1つです。

毎月・・の支払額を指定した金額(5,000円や10,000円等)に設定し、その金額と「金利手数料」を毎月支払うことになります。

カードの発行時や、任意の段階で設定や変更できますが、特に設定しなければ初期設定が「5,000円」になっている場合が多いです。

各クレジットカード会社が、近年ポイント還元やキャッシュバック等、手を変え、品を変え「お得」をアピールして利用してもらおうと、いろいろなキャンペーンをしています。

何故だかわかりますか?

単刀直入に言って、「クレジットカード会社」が「もうかかるから」です。

「クレジットカード」をすべての人が「一括払い(1回払い)」のみで利用した場合、「クレジットカード会社」に儲けはありません。

ただただ、「便利」を提供しているだけです。

利用者の中に「分割払い」や「リボ払い」を利用してくれる人たちが一定数いるおかげで、「金利手数料」という「利益」が生まれ、「クレジットカード会社」はこれが一番の儲けになります。

「クレジットカード」利用時の支払方法は、主に3種類ある

クレジットカード利用時の支払方法

①一括払い(1回払い)

・毎月指定日に引落があり、本来この利用方法が基本であり、「クレジットカード」自体が「ツケ払い」と一緒なので、一括払いで支払えない限り、「クレジットカード」使う事は、私はお勧めしません。

この支払方法であれば、支払日に請求される金額も領収書(レシート)通りで、支払った以上に請求を受けることもないです。

②分割払い

・1回で支払うことが難しい場合、毎月支払いで2回や3回など、毎月の支払額を定額にし、支払いの金額負担が少なくなるように設定し、支払回数を増やします・・・その代わり支払回数が多ければ多いほど、金利手数料が増え、総額支払いも増えてしまうことになります。

例えば60,000円の買い物をして、「クレジットカード」一括払いで支払った場合、請求時の支払額は60,000円で変わりません。

それを6回の分割払い(金利手数料は15%)で購入した場合、以下のようになります。

8月に買い物をして、9月から請求開始と仮定した場合。

金額が見づらい時は、スマホ画面を90°傾けて横長画面で見てください。

支払回数 元金返済 金利手数料 毎月支払額 支払後残高
1・(9月) 9,692円 641円 10,333円 50,308円
2・(10月) 9,813円 628円 10,441円 40,495円
3・(11月) 9,935円 506円 10,441円 30,560円
4・(12月) 10,060円 382円 10,442円 20,500円
5・(1月) 10,185円 256円 10,441円 10,315円
6・(2月) 10,315円 128円 10,443円 0円
支払総額 62,541円

単純に、支払額が増えているのが確認できますね。

利用金額より2,541円多く支払わなくてはいけません。

毎月の支払額は抑えられた分、支払総額が増えてしまうことになります。

③リボ払い

リボ払いは、「クレジットカード」契約時に、「リボ払い」の金額を設定し、その設定金額に応じて支払いをする方法です。

ここでは、リボ払い金額(毎月額)「10,000円」で設定(金利手数料は分割払いと同じく、15%)していたと仮定。

金額が見づらい時は、スマホ画面を90°傾けて横長画面で見てください。

支払回数 元金返済 金利手数料 毎月支払額 支払後残高
1・(9月) 10,000円 641円 10,641円 50,000円
2・(10月) 10,000円 616円 10,616円 40,000円
3・(11月) 10,000円 509円 10,509円 30,000円
4・(12月) 10,000円 369円 10,369円 20,000円
5・(1月) 10,000円 254円 10,254円 10,000円
6・(2月) 10,000円 127円 10,127円 0円
支払総額 62,516円

「分割払い」と同じように、利用金額より2,516円多く支払く支払わなくてはなりません。

この段階では「分割払い」と比べて、そんなに「リボ払い」の注意すべきような内容は感じ取れないと思います。

「ボーナス払い」は「スキップ払い」

「クレジットカード」払いにはもう1つ、④「ボーナス払い」というものが存在し、場合によっては金利手数料もなく利用できる手段です。

「ボーナス払い」は「スキップ払い」と言えて、一括払いの先送りですが、高額な商品を購入した時などに使える場合があります。

「ボーナス払い」は自分の「クレジットカード」払いと言うよりは、利用するお店側の「クレジット契約」になりますので、主な利用方法とは別扱いとしています。

単純に、利用者の「ボーナス」支給後に合わせて申請し、請求月が来る(7月と12月など)と、1回払い又は2回払い(一般的にボーナス2回払いまでは、金利手数料無料が多い)で支払う方法。

これも、ボーナスで支払うことにより、月々の支出に影響が出ないため便利なような気もしますが、前もってボーナスの「利用先」が決まっているのも憂鬱ゆううつなので、出来ればけたい利用方法です。

「リボ払い」が「ナゼ?」厄介なのかを、説明します

例えば、11月に更に(追加で)、「クレジットカード」で50,000円の買い物をした場合。

①一括払い(1回払い)

前回60,000円の支払は、とっくに終了しています。

当然ですが、支払日に来る請求額は、50,000円です。

②分割払い

この場合、何パターンかの支払方法が想定できるのですが、ここでは、当初の6回払いで済ませてしまうつもりで3回払いで指定し、2月終わりになるようにします。

金額が見づらい時は、スマホ画面を90°傾けて横長画面で見てください。

支払回数 元金返済 金利手数料 毎月支払額 支払後残高
4・(12月) 27,380円 860円 26,520円 54,040円
5・(1月) 27,526円 675円 26,851円 27,189円
6・(2月) 27,528円 339円 27,189円 0円
支払総額 82,434円

毎月の支払額が20,000円を超えてしまいますが、支払能力があり、「支払総額」を抑えるなら、ここではこれで正解です。

③リボ払い

「リボ払い」は、申込時に設定された金額を支払い続けることが前提です。

ここでは、「10,000円」で仮定しているので、支払額(返済額)は固定(金利手数料除く)されています。

金額が見づらい時は、スマホ画面を90°傾けて横長画面で見てください。

支払回数 元金返済 金利手数料 毎月支払額 支払後残高
4・(12月) 10,000円 821円 10,821円 70,000円
5・(1月) 10,000円 891円 10,891円 60,000円
6・(2月) 10,000円 764円 10,764円 50,000円
7・(3月) 10,000円 575円 10,575円 40,000円
8・(4月) 10,000円 509円 10,509円 30,000円
9・(5月) 10,000円 369円 10,369円 20,000円
10・(6月) 10,000円 254円 10,254円 10,000円
11・(7月) 10,000円 123円 10,123円 0円
支払総額 84,306円

11月終了時点での支払い残額は、80,000円なのですが、毎月10,000円ずつ返済するため、「金利手数料」が増え、結果的に「支払総額」が増えています。

「リボ払い」は、月々の支払いが少ないのは確かなのですが、「返済回数」は増えるし、「支払総額」は増えるし、良いことなんて1つもありません。

「月々の支払額は抑えられているではないか…」という意見を持った方!

その思考回路はとっても「危険」な状態です!!

「リボ払い」の利息加算ループ

リボ払いは一見「毎月のお支払額を抑えれてお得」な感じをかもし出していますが、毎月の支払額が一定な分、その後に「金利手数料」として本来(一括払い)であれば支払わなくていいお金が、どんどん加算されているのです。

当然ですが、「クレジットカード」の利用を続けるだけ支払残高も増えますし、それにともなって「金利手数料」も増加し続けます。

先ほどの表では、残高80,000円に対し4,306円の本来(一括払い)なら必要無かった金額が上乗せされて支払っているのです。

これを薄々気にしながらも、放置して「リボ払い」を利用し続けた結果、月々の「リボ払い」10,000円に対し「金利手数料」も含めると…

積み重なった結果、毎月11,000円(金利手数料10%)とか12,000円(金利手数料20%)とかの支払金額になってしまっている場合もあります。

これが「お得」を勘違いした、「リボ払い金利加算ループ」です。

抜け出すには、どこかでまとめ払い(繰り上げ払い)を行うくらいしか方法はないでしょう。

ショッピングに出かけ、「セールや値引きでお得に買えた…」なんて言っても、もし「クレジットカード」で「リボ払い」を選択していたら、「お得なことなんて何もない」のが実情なのです。

むしろその買い物で、損失(トータルで元値より多く支出)の方が増えている可能性だってあります。

近年増えた、「金利手数料〇〇が負担」

少し話はれますが、ネットショッピング等で、「分割払い」でも「金利手数料○○が負担」みたいな商品やお店もありますが、この場合はそもそもの価格に金利手数料分も含んでいます。

もしくは、「金利手数料」が本当になくても採算が合う商品(型古や在庫超過等)なのです。

因みに、ネットショッピング等で「分割払い」をする場合は、自分所有の「クレジットカード」」ではなく、先ほどの「④ボーナス払い」と一緒で、ショップ側が用意している「クレジット会社」に新たに契約させられているという事も忘れてはいけません。

まとめ

現在「リボ払い」も、いろいろな名称に変更してキャンペーンや勧誘を行い、利用促進を促そうとしています。

「〇〇リボ」や「~リボ」など、いろいろなネーミングが付けられていますが、名称の中に「リボ」が入っていれば、ほぼ間違いなく「リボルビング払い」の支払方法勧誘でしょう。

「お得」、「便利」などとうたっていますので、一見そのように勘違いしてしまいがちです。

実際のところ紹介自体は、違法なことでもやましいことでもない・・ので、紹介する側に一切の責任もありません。

こちら側が気づいて、「落とし穴に落ちないように」しなくてはいけない事案なのです。

けれど、「そんなこと言ったら、欲しいものも変えないじゃないか!」と思った方もいるでしょう。

そもそも、「借金(分割・リボ払い)」してまで買わなくてはいけないものは、本当に必要なモノでしょうか?

欲や見栄の為なら、私の経験上「必要ない!」モノです。

急に壊れた家電(冷蔵庫や洗濯機等)では、いたかたない場合もあると思います。

そんな時でも「預・貯金」から支払いができるのが理想ですが、他の方法をどんなに検討しても見当たらず、どうしても・・・・・の時には「他にリボ払い(分割払い)は一切利用しない」など強い決意をもって「仕方なく・・・・」利用しましょう。

経済的に余裕がない限り、買い物に「見栄」は不要です!

「分割払い」や「リボ払い」で、あこがれの高性能商品を購入するなんて、「間違った」利用をするのは禁物!

必要最低限の機能を備えたモノを探して、購入しましょう。

「クレジットカード」利用時の注意点!

・「クレジットカード」の「分割払い」と「リボ払い」は、利用者側は全くもって、お得なシステムではない!

・「リボ払い」は、「クレジットカード会社」の儲けが増える購入のさせ方である!

・「クレジットカード」の利用方法は、一括払い(1回払い)が原則!

「クレジットカード」の「分割払い」・「リボ払い」は利用しないに越したことはないのです。

「手数料」と言う名の「ムダ払い」を、極力無くしましょう。